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焼付塗装の起源〜アクリル焼付塗装〜

湯沢金属焼付塗装は、お客様のモノづくりを応援します!! メラミン焼付塗装、アクリル焼付塗装、粉体塗装…お客様のニーズに合わせて
ベストな製品をお届けします。

産業革命から、あらゆるモノが木製から金属製へと置き換わる中で
金属を保護し、美しく仕上げるための塗装技術が発展しました。

前回は金属焼付塗装の誕生の歴史についてご紹介しましたが、
今回は、起源についてお話ししたいと思います。

最初に商業的に普及したのは、「アクリル焼付塗装」になります。
1930年代、ドイツの化学者によってアクリル酸メチルがポリマー化され、
これによりアクリル樹脂(PMMA)が誕生しました。

この発見により、優れた色の鮮やかさ・耐紫外線性・耐候性・耐熱性が高く評価され、
さまざまな産業で、活用されるようになりました。

具体的に、以下の製品で重宝されていました。

@ 自動車のエンジン部品やホイール

車の外装だけでなく、高温にさらされるエンジン部品やホイールの塗装にも
使用されていました。

これにより、耐熱性と美しい仕上がりが両立し、車の耐久性と外観の向上に貢献しました。

A 看板や広告用ディスプレイ

アクリル塗料は、その透明性と鮮やかな色合いが特徴で、紫外線や天候による退色や
劣化を防ぐ性質を持っています。

屋外の商業用ディスプレイや看板においても、色あせや劣化を防ぎ、長期間美しい状態を
保つことができました。

B 電子機器や計測機器

1960年代はテクノロジーの急速な進展の時代。
計測機器やラジオ、テレビ、オーディオ機器などの外装に塗料が使われることが多くなり
その美しい仕上がりと、耐久性が求められました。

C 家具や家庭用品

テーブル、椅子、棚など、家庭用品や家具にも使用されました。
美しい仕上がりに加え、傷や汚れに強いという特性もあり、耐久性とデザイン性を
両立させることができました。

D スポーツ用品やレクリエーション機器

耐候性や耐摩耗性が特に求められるスキー板や自転車のフレーム、ゴルフクラブなど
スポーツ用品にも活躍していました。

過酷な環境にさらされるため、塗装の耐久性が重要でした。

E 模型やプラモデル

塗料の乾きの速さと鮮やかな色合いが特徴で、プラモデルや模型の塗装にも
広く使用されました。

細かい部分まで塗りやすく、特に車や航空機の模型など、精密な仕上げが求められる
アイテムに適していました。

F 航空機や船舶

航空機や船舶も、1960年代にはアクリル塗料を使用していました。
特に船舶の塗装は、海水や紫外線、過酷な天候にさらされるため、耐候性が極めて
重要でした。

アクリル塗料は、その要求に応える役割を果たしました。

このように見ていくと、アクリル焼付塗装がいかに多くの分野で重宝され、産業の発展に
貢献したかがよくわかります。

現在、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのデジタル機器の外装などにも
使われ、技術の進化や新たな市場のニーズに応じて、アクリル焼付塗装が使用される範囲は広がっています。

現代のさまざまな産業で、ますます重視されており、新たな可能性を切り開いているのです。
私たちもさらに腕を磨いて、新たな可能性に挑んでいきたいと思っております!
焼付塗装で何かお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください!

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