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本日は、そもそも金属焼付塗装はいつ頃から行われているのか?
その歴史を少し紐解いてみたいと思います。
まず、このような金属への塗装技術が発展・拡大していった背景には
製品の主素材が、「木」から「金属」へと移り変わっていった歴史があります。
かつては椅子や机はもちろん、家電の外装や自転車のフレーム、そして交通手段の
主流であった「馬車」も、その多くが木製でした。
木材は手工具でも加工ができ、軽くて持ち運びやすく、さらに入手も比較的容易だったため広く使われてきました。
しかし一方で、木には強度の限界があり、腐食や虫害にも弱いという欠点があります。
また、大量生産には向いていないという課題もありました。
そうした中、産業革命を契機に鉄の精錬技術が飛躍的に進歩し、金属の大量生産と安価な
供給が可能となっていきます。
それに伴い、工場内で使われる道具や機械、そして日常製品までもが、徐々に木製から
金属製へと置き換わっていったのです。
この素材の変化に合わせて、金属を保護・美装するための塗装技術も発展していきました。
現在、私たちが一般に使用している工業的な焼付塗装技術は、主にアメリカを中心とした
欧米諸国で発展してきたと考えられています。
特に自動車産業において大量生産体制が始まったことで、塗膜に求められる強度や
耐久性も急激に高まりました。
そこで登場したのが、アルキド樹脂などの初期の合成樹脂塗料。
この塗料を加熱硬化させる方法として、焼付塗装が試され始めたのです。
また、アメリカと並ぶ化学工業国だったドイツでも、この頃から粉体塗装の初期研究が
盛んに行われていました。
そして第二次世界大戦後、世界的に工業化が急進する中で、大気汚染・水質汚染といった
環境問題が深刻化していきます。
そうした社会課題に対応する中で、環境負荷を抑える塗装法として、
粉体塗装が“次世代技術”として注目されるようになったのです。
一方、日本では戦後の高度経済成長期に入り、工業製品の量産化が本格化する中で
金属焼付塗装の技術が導入・発展していきました。
ただし、広大な土地を持つアメリカと異なり、日本は限られた資源・スペースの中での
製品開発が求められていました。
加えて、日本の住宅事情も影響し、小型冷蔵庫、小型テレビ、小型オーブン
小型洗濯機など、コンパクト設計の製品ニーズが急速に高まっていったのです。
とはいえ、「使いやすさ」や「多機能性」を犠牲にしたくないという
日本ならではの設計思想・消費者意識も強く根付いていました。
このように、日本が「小型・高性能・多機能」な製品づくりを追求したことは
結果として、金属焼付塗装の技術にも高度な要求を突きつけることになりました。
具体的には…
このような要求を満たすため、日本の塗装技術は独自の進化を遂げてきたのです。
また、自動化が進んだ現代においても、最終仕上げや微調整には“人の手による技”が
必要不可欠とされてきました。
つまり、日本の金属焼付塗装は単なる“色をつける工程”ではなく
製品の精度・美しさ・信頼性・長寿命を支える中核技術として、発展してきたのです。
この精神と技術は、今もなお私たちのものづくりの現場に受け継がれ続けています。
ぜひ何かお困りのことがございましたら、湯沢金属塗装にご相談ください。